5月23日会社をおやすみして、休憩だ!と言いながら万博に来ています。スフスフです。4月に来て楽しかったので、なんと通期パス(年パス)を買ってしまいました。メトロ中央線の比較的近くに住んでいるので、夜でもいけちゃうしね!
今日は今問題になっている虫!ユスリカについて、今どうなってるの?と調べてみました。
万博で発生した虫「ユスリカ」
この間から万博でユスリカ大量発生!と言われていますね。私も万博を楽しみながら探してみました。確かに何匹か見つけました。白いものに呼び寄せられる性質なんでしょうか、私の並んでいる前の人のシャツにくっついています。

昼間はあまり気になりませんでしたが、やはり夜になると明かりのもとに集まってきています。まだオープンしていないアンゴラ館のライトにいっぱい確認できました。

アンゴラ館の場所も万博内のつながりの海のほぼ前に位置し、一番被害の合う場所ではあります。まぁ、その日は大発生というわけではなかったようで、会場内で飛び交うユスリカは発見できずでした。
「ユスリカ」に毒はあるの?
そもそもユスリカって蚊の仲間なのでしょうか?
今ユスリカ退治で名前があがってるアース製薬の害虫なるほど知恵袋というサイトで見たら、なんとハエ目のユスリカ科に属しており、一般的な蚊はハエ目の蚊科に属しているということで、全く別物ということがわかりました!
ユスリカは、蚊のように吸血しません。それどころか、口器が退化しているため何も摂取せず数日でいのちを落とします( ; ; )
ユスリカが作る蚊柱は数十~数百匹ものユスリカで構成されていますが、そのほとんどは雄(オス)のみで構成されています。雌(メス)はいたとしても1匹から多くても数匹しかいません。この蚊柱は雄たちが集まり羽音を鳴らし、単独行動の雌を呼び寄せるべく、自分たちの存在をアピールしています。蚊柱はユスリカにとって貴重な出会いの場なのです。
繁殖期に雌がたった一匹でその蚊柱に飛び込み相手を見つけて交尾し、産卵します。雌にとってパラダイス的な状況でしょうか?それとも死ぬ気で飛び込むのではないのでしょうか?
自然界の子孫繁栄は、そもそも雌の気を引くために結構な努力をしなくてはならない雄たち。人間だけなんか少し違うのでは?などと自然界の厳しさに思いを馳せるのです。
虫の国夢洲
夢洲は、大阪府の生物多様性ホットスポットのAランクの場所の一つ!
Aランクの場所は大阪には全部で16カ所ありますが、大阪市内は淀川とここ、夢洲だけです。
夢洲は40年ほど前にごみを埋め立てて作られた人工島です。
しかし、負の遺産と呼ばれ使い道の無い島として野生生物の楽園と化していたのです。
今回大発生しているユスリカもそもそも夢洲で生息していた虫で、夢洲で生息する野鳥たちの重要な食糧でした。その需要と供給のバランスは保たれていたのです。
しかし、夢洲に万博やカジノの話が持ち上がり自然生物たちはなすすべもなく、どこかへ追いやられる結果に。

参照:ネイチャー大阪
万博開催に向けて環境NGO5(*1)が博覧会協会に対し保全策を提案していたにも関わらず、全くその提案は取り入れられずでした。
特に博覧会中に整備される「静けさの森」と「つながりの海」は万博閉幕後は更地として大阪市に返還されるため万博開催のレガシーは残らず、世界的に求められてるネイチャーポジティブと逆行するものとなっています。
いのち輝く未来社会のデザインというテーマである万博ですが
環境保全、創出というレガシーは残されず大阪市もレガシーを継続発展させる気持ちが提示されず残念な結果になっています。
(*1)日本自然保護協会(NACS-J)、自然保護基金ジャパン(WWF ジャパン)、日本野鳥の会、大阪自然環境保全協会(ネイチャーおおさか)、日本野鳥の会大阪支部
アース製薬とフマキラーが
5月21日に大阪府知事の吉村氏が、府と包括連携協定を結んでいるアース製薬に協力を依頼したと発表されて一週間以上経ちました。
アース製薬の駆除作業がどのようにされているのか確認が難しい現状てす。
そうしているうちにフマキラーが「X」にて万博協会と相談しまして対策検討すると公式発表。
虫の嫌いな人たちには喜ばしい話で、吉村知事も「感謝します」と喜ばれていました。
実際問題として、ユスリカの発生は止められないのではと考えられます。
発生原因のウォータープラザ(「アオと夜の虹のパレード」開催場所)に薬を入れるとか?そんなことしたら、他の生態系まで全滅してしまうのではないでしょうか?
よくよく考えたらたった1〜2日の命の生物を薬でやっつけるなんて、人間のエゴではないですか?確かに虫が大量に飛んでいるのは歓迎できませんが、夢洲はそもそもそんな島なのですよ。虫の対策をなさってお越しくださいと言っておくべきではないでしょうか?都会に住む人間は特に虫を毛嫌いしますが、田舎に住んでいると虫がいるのは当たり前の世界です。(まぁ皆好きではないですけど)
夢洲もそんな土地なのですよ〜と周知が必要では。。。
夢洲カジノを止める大阪府民の会は、有害物質が埋まっている夢洲に子供達を呼ばないで!とまで言っています。
万博「ユスリカ」まとめ
万博会場で「ユスリカ」大発生
万博会場内で大発生している「ユスリカ」ですが、現在も日によってはたくさん発生しているものと見受けられます。
「ユスリカ」に毒はあるの?
ユスリカには吸血能力はなく、当然毒を持っていないし、注入するすべもありません。そもそも口の機能が退化していて何も摂取せず死んでいきます。。。
虫の国夢洲
そもそも野鳥や自然生物の楽園であった夢洲。ユスリカもその食物連鎖を支える一端として生息していました。さらに自然保護団体が夢洲への万博誘致に反対していました。
アース製薬とフマキラーが
アース製薬とフマキラーがユスリカ退治に名乗りをあげています。一体どのように退治してくれるのかちゃんと報道していただきたいです。21日にその依頼を吉村知事がなさっているのに、実施報告が未だないところが疑問です。
ユスリカについて興味本位で調べていましたが、こんな結果が待っているとは。。。
私も野鳥観察などが好きなタイプですので、この結果に対しては万博おもしろ〜いと言って楽しんでいてはいけないのでは?と考えさせられてしまいました。
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